サウンドドローイングのワークショップが行われました。

サウンド ドローイング プロジェクト

 

サウンドドローイングのワークショップが行われました。

ワークショップはトトロの森なども点在する、東京北多摩のみどり豊かな狭山丘陵、多摩湖に隣接する都立狭山公園
http://www.sayamaparks.com/sayama/
で行われました。初回である今回は、今後のワークショップの展開を見据えながら、いろいろが方法が試行されました。

サウンドドローイングのワークショップが行われました。

1) 概要
2) 当日の進行
3) 使用楽器について
4) パフォーマンス1  宅部池
5) パフォーマンス2  多摩湖堤防
6) パフォーマンス3  トウカエデの林
7) パフォーマンス4  太陽広場
8) 終了後のディスカッション1
9) 記録、その他
10) 参加者などのデータ

1)概要:

ワークショップはトトロの森なども点在する、東京北多摩のみどり豊かな狭山丘陵、多摩湖に隣接する都立狭山公園で行われました。初回である今回は、今後のワークショップの展開を見据えながら、いろいろな方法が試行されました。参加者は主に東京芸大の学生、群馬大学の学生です。
公園内の以下の4箇所が選ばれ、そこでパフォーマンスとして音の形のデザインが行われました。
① 宅部池 ②多摩湖堤防 ③トウカエデの林 ④太陽広場

2)当日の進行

08時30分 集合(西武園駅)
09時 00分 狭山公園に関するレクチャーを受ける(公園のなかを歩き回る)
(講師:杉山さん、狭山公園のパークレンジャー)
10時30分 ミーティング、プランの説明、検討
11時00分 小休止、食事
11時30分 プラン1、堤防で実施、撮影録音
12時15分 プラン2 池の周りで実施、撮影録音
13時00分 プラン3 森で実施、実施、撮影録音
13時45分 プラン4 広場で実施、撮影録音
15時00分 撮影終了、片付け  学生は解散
15時20分 全体ミーティング
16時00分 研究チーム:研究ミーティング
18時00分 全体解散

3)使用楽器について

このプロジェクトのそもそもの起点となっている特殊楽器は東京芸大にバシェ音響彫刻修復プロジェクト(https://readyfor.jp/projects/geidai2017baschetのために来日していたバルセロナ大学のマルティ・ルイツの考案になる、音叉型平面波楽器をもとに材料、形状、大きななどを藝大ファクトリーラボの三枝一将が古川研究室と実験を重ね、金工工房機械室の長尾幸治が制作したものです。



1)その特徴は振動のエネルギーを楽器の側面に集め、二つの枝腕を共鳴させ、さらに強めることで、ビームのような指向性の高い音が生まれ、今回のパフォーマンスでも150メートル先の地点でも明確に音が聴こえました。

2)その指向性により、楽器の角度をかえたり回転させたりすることにより、大きな音色の変化が生まれます。

3)現在のセットは  低いDo(ca. 130Hz.), 低いSol (ca. 195Hz.), Do(ca261Hz.),Re(ca. 293Hz.),Mi(ca. 329Hz.),Sol (ca. 391Hz.), La(ca. 440Hz.)を2セット、それにSol (ca. 391Hz.)を6個追加し8人のパフォーマーを想定しています。

音叉型平面楽器のセット

このプロジェクトのために開発中の楽器で、ファクトリーラボの三枝一将によりデザイン鋳造されている。金属の配合、種類の実験を行なっている、現在のものは中には鉄の玉が3つ入っており、それによって異なる音色がだされる。今回、パフォーマンスの一部で、取り入れられ野外での使用で、開発の方向性がみえてきた。

鈴型楽器

パフォーマンスでは木製のハンマー音叉型平面楽器を演奏し、鈴型楽器は手で振るように演奏した。8人のパフォーマーには各自にイアフォンつきのトランシーバーが渡され、トランシーバーで指示がだされた。野外での視認性のためにパフォーマーはピンクのジャケットを装着した。

 

 

4)パフォーマンス1  宅部池

宅部池は森に接した位置にある小さな池で、多摩湖ができる前からあった丘陵の湧水や多摩湖からの流水で出来た池、通称「たっちゃん池」と呼ばれる。
この池の岸に見え隠れする8人のパフォーマーをおき、この風景に音の形を付け加えるパフォーマンスを行いました。

岸辺から対岸にむけてパフォーマンスをおこなう。楽器の音は森の木々をフィルターとし水面に反射し独特の音色に変化し、風景と一体となってやわらかい空間を生み出しました。

5)パフォーマンス2  多摩湖堤防

多摩湖堤防の上に18メートルおきにパフォーマーが配置され、この大空間に音の線が引かれました。
150メートル以上もはなれてなお明晰に聞こえる楽器音がつくりだす、空間の広がりは圧巻です。

音は狭山丘陵の風景と一体となり、公園を訪れた人もしばし聴き入っていました。

楽器音は堤防の下、150メートル先に向けられます。楽器の音エネルギーは側面方向に集められ、150メートル先でも明瞭に聴き取れます。

6)パフォーマンス3  トウカエデの林

トウカエデの林のなかに8人のパフォーマーを配しました。ここでは音は木々の葉のフィルター、木々の幹による遮蔽、反射により、独特の陰影をもつものとなりました。

空間を動き回ることで音の陰影は多様に変化し、木漏れ日が作る森の陰影とあいまって固有の風景が現出しました。

列をつくり音形をくりかえしながら移動すると、音のかたちが風景のなかを動くことになります。

7)パフォーマンス4  太陽広場

森を背景にした大きな広場に8人のパフォーマーを配置し、80Mほど離れた位置からパフォーマンスをみます。

広場には音を遮るものがないので音は直進します。背後の森は音を吸収し遠くからでも明晰に音の形が聴こえます。

大きな空間の中を演奏しながら歩き回ると、距離の差、楽器の方向の変化により、大きな空間の動きが感じられます。

8)記録、その他

録音はサウンドアーティストの川崎義博さんのチームが担当し、360°カメラ含む5台のカメラで撮影をおこないました。(映像の編集が終了次第公開します)

パフォーマー(楽器演奏者)はその風景の中の視覚的な位置を明確にするためにピンクの上着を着用しました。

9)終了後のディスカッション

全パフォーマンス終了後にディスカッションをおこないました。参加者全員からの発言がありました。(内容の詳細は後に発表)

10)参加者などのデータ

日時:2018年10月27日 9時~16時
参加者
研究スタッフ:古川聖(東京藝術大学)、藤井晴行(東京工業大学)、茂木一司(群馬大学)、三枝一将(東京藝術大学)、薗部秀徳(東京藝術大学)、川崎義博(東京藝術大学)、牛島大悟(東京藝術大学)、草野温子(東京藝術大学)
撮影録音スタッフ:川崎義博、立薗駿、汪洋、森田具海、杉山迦南
パフォーマンスその他:
東京藝術大学学生
塚本海至、奥野智萌、横井駿斗、丸山華乃、
布谷麻衣、元岡奈央 、荒川弘憲、川本杜彦
群馬大学学生、その他