歩くコンサート1 小宮知久

タイトル:アスファルトが擦れる

作者:小宮知久

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場所:環七大井ふ頭交差点付近

解説:音楽家の生まれ育った土地の音環境はその音楽に影響するだろうか。
私が生まれ育ったのは大きな国道とインターチェンジが交差する交通量の多い土地である。常に車の走行音が聞こえており(時には暴走族が集団でインターチェンジに流れ込んでいく)、その音の原風景は、アコースティックなものであれエレクトロニックなものであれ、創作する作品の音の質感に影響を与えているように思う。
自作のオーケストラ作品や弦楽四重奏曲、声の作品などを用いて制作したノイズ作品を、大型車の交通量が都内で最も多い、環七大井ふ頭交差点付近に配置した。
自らの生まれ育った音環境に近い場所で、自身の作品を配置することによって、その作品と環境音は混ざり合い、作者—作品—聴取する人の距離は分かちがたいものとなっていく

 

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