OMNION project
~ 無線スピーカーシステムによる 野外大空間の音デザイン ~
東京藝術大学 + coton Inc.
OMNION project とは東京藝術大学とcoton Inc. により開発された野外空間のための多チャンネル無線音響システムOMNIONを 使用して行われる音空間デザインとそれを体験する プロジェクトです.
OMNION プロジェクトでは都市空間や風景、私たちが 生きる空間に自由に配置ができる多数の無線スピーカー で作られる大きな音空間を重ねます。私たちはこの大き な空間の中で音楽ではなく、音が響き渡る空間を聴き、体感します.
OMNI(偏在する) ON (音)
システムOMNION は 大空間に偏在する音という意 味を含ませ、命名されました.
OMNIONのキーワード
– 音による特別な体験の提供
– 野外イベントの特殊音空間演出
– 多数の観衆とのインタラクション
– 室内大空間の精密な音響演出
– 都市空間の祝祭的演出
– 音楽ではなく空間音響
プロジェクト報告ビデオ
Test Video-Sequences
コンセプト
空間, からだ, 空間楽器 プロジェクトのテーマは身体を通した空間の体感です.空間の中に点在する音は連なり、構成され、音は広い空間を伝り、覆い、動き回り、空間を音化(sonification)します。 大きな空間は一つの空間楽器となり、私たちはその空間の中に入り込み特別な音空間を体験し、楽しみます.
世界を深く体験する 空間を深く体験することは、その土地の文化、記憶、歴史 そして社会の現在と未来へと向かい合うことでもあります.
空間と土地を感じること、把握すること、理解することを通して、 場所と私たちの身体の根源的なつながりを再び確認し、自己の全体性の回復へとつなげていきます.
テクノロジー、技術開発 プロジェクトのために野外空間において音の自由に配置可能な 多チャンネル無線システム(omnion system) の開発を行った. omnion systemは 従来のシステムのように大量の配線は不要 で個別の音源(スピーカー)をどのような位置にも配置可能であ り、人間とのインタラクションを起こすこともできる.
OMNION system
システムの開発
東京藝術大学 古川研究室 + coton Inc.
多チャンネル無線スピーカーシステム
完全無線
独立32チャンネル(チャンネル数に制限はない)
基本的な構成
omnion-systemは全体をコントロールし、多数の受信システムへ音を配信する発信ユニットと独立した無線チャンネルを持つ受信ユニットからなる原理的にはチャンネル数に制限はなく次のVersionは96チャンネルを計画している.
テスト パフォーマンス (2020/10)
テストパフォーマンスはを東京藝術大学が茨城県取手市にもつ
東京藝術大学取手キャンパスの敷地内の3箇所で行われた。
1. キャンパス東部、陶芸窯へ隣接する直線道路
2. メディア教育棟前の広い緑地
3. 専門教育棟前の階段や外廊下
パフォーマンス1
取手キャンパスの東部の直線道路に32個のスピーカーを配置
道路に沿ってスピーカーを直線状(112m) に配置
パフォーマンス テスト 2
メディア教育棟前の緑地に円環状に配置
パフォーマンス3
専門教育棟前の階段や外廊下